レンタルカニクレーンを探すときの注意点
カニクレーンの特徴は、狭小な工事現場でも作業のための重機として用いることができる点にあります。
クローラクレーンの一種でもありますが、一般的なクローラ式のクレーンが車体重量、横幅ともに大きく限られたスペースに入れない問題をクリアした機種なのです。
独特な呼称の由来は、アウトリガーを展開したときの形状によります。
小型のクローラクレーンは、車体重量によって安定性を増すことができません。
そのため、地面を押さえつける脚を装着することで、地面への摩擦と圧迫を生み出し安定させています。
この脚部分のことをアウトリガーというのです。
カニクレーンはアウトリガーを地面に対して垂直ではなく、鋭角に張り出すことから、まるで甲殻類の脚のような形状になっています。
ミニサイズのクローラクレーンには、1.7トン、2.4トン、2.8トン、2.9トンの3種類があります。
レンタルを考えるときの注意点は、ブームの段数がいくつかを確認することだといえます。
ブームの段階数によって、できる作業や効率がことなってくるからです。
1.7トンはもっとも小型かつ軽量で、あらゆる場所に入り込めますが、ブームが4段階までなのであまり高い位置にものを運べません。
反対に2.9トンの機種は7段階のブームが付いていて高所作業にも適している分、幅と重量がアップするので作業環境を選んでしまいます。
もっとも汎用性が高く人気の機種は2.4トンから2.8トンのものです。
アームを伸張したときの高さと搬入するロケーションを考慮して最適なものを選びましょう。